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確率論的破壊力学コード「PASCALシリーズ」に関するソリューション

国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構さまにて開発された「PASCALシリーズ」を用いて、配管・圧力容器等の静的機器の余寿命(破壊確率)を定量的に評価するための各種ソリューションをご提供します。

「PASCALシリーズ」とは

「PASCALシリーズ」は、国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構さまが開発された、配管、圧力容器等の静的機器の余寿命(破壊確率)を定量的に評価するためのソフトウェア群です。当社は、国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構さまからの委託をうけ、PASCALシリーズの開発ならびに検証解析作業に携わった実績があります。これらの解析ソフトおよびその理論マニュアルは国立研究開発法人日本原子力研究開発機構さまのホームページおよび財団法人 高度情報科学技術研究機構 原子力コードセンターさまのホームページから入手できます。

サービス内容

  • 「PASCALシリーズ」を用いた委託解析サービス
  • 「PASCALシリーズ」の使用環境構築サービス
  • 「PASCALシリーズ」の理論や使用方法に関するトレーニングサービス
  • 「PASCALシリーズ」の機能追加等カスタマイズサービス
  • *解析実行モジュールまたはソースプログラムが一般公開されていない解析コードにつきましては、一般公開後にサービスのご提供を開始させていただきます。
  • *本ページの情報は、国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構さまの許可を得た上で掲載しております。

特徴

  • 配管、圧力容器等の静的機器の破損確率(余寿命)を定量的に評価します。
  • 脆性破壊、疲労、応力腐食割れ(SCC)等、静的機器に発生する主要な劣化事象に広く対応することが可能です。
  • 材質や使用環境等には様々なばらつきが含まれますが、PASCALシリーズでは、このばらつきを確率モデルを用いて定量的に取り扱うことが可能です。解析の結果は、例えば「1年後の破壊確率は15%、2年後の破壊確率は47%」というように、確率値として定量的に得られます。
  • 非破壊検査によるき裂検出確率モデルを整備しており、検査の頻度や精度を考慮した解析が可能です。
PASCAL
  • *非破壊検査実施時の感度解析の例。横軸は中性子照射量、縦軸は条件付破壊確率(圧力容器内にき裂が1個存在し、かつ過渡事象が発生した場合の値)。εはき裂が十分大きい場合に非破壊検査で検出される確率です。
  • *上記の図は、一般社団法人日本原子力学会様の許可を得た上で掲載しております。

  • 溶接等により部材に含まれる、初期き裂の寸法ばらつきモデルを内装しているため、検査等で発見されたき裂寸法を初期形状とした解析だけではなく、一般的な初期き裂形状・分布に関する確率モデルを用いて破壊確率を評価することもできます。
  • 通常運転時の内圧や温度等による荷重条件だけではなく、地震による荷重を考慮することが可能です。不確実性の高い偶発事象を、適切に取り扱うことができます。
  • 国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構さまの最新の研究知見が多数盛り込まれており、高い解析精度が確保されています。また、国際ベンチマーク解析等で多数使用された実績があります。

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