解析機能
ポンプ
- ポンプ特性カーブは代表的なNsについて文献値を内蔵しています。なお正転正流だけでなく4象限すべてについてカーブを用意しています。
- ポンプ特性カーブを入力により与えることも可能です。
- ポンプトリップだけでなく、ポンプスタート時の解析も可能です。ポンプスタート時の回転数は、100%回転数になるまでの時間を入力し、線形で立ち上げます。バルブ開度を徐々に上げることで、ポンプスタート時の水撃を評価します。
- ポンプを逆転水車としての解析も可能です。無拘束状態への推移、ロータロック発生時についての計算機能を有しています。
- ポンプ運転時に羽の回転によって生じる圧力脈動をポンプ揚程に与える機能を付加しました。脈動はsinカーブまたは入力で波形を与えることが可能です。
バルブ
- 1.バルブ開度は時系列テーブルで与えることができます。これにより、急閉逆止弁だけでなく緩閉逆止弁を模擬することが可能です。
- 2.時系列テーブルは、以下の3通りの方法で入力が可能です。
- 1)時間-バルブ損失係数のテーブル
- 2)時間-バルブ開度のテーブル
- 3)バルブ開度のテーブルと、バルブ開度-バルブ損失係数のテーブル
- テーブルの補間は線形補間および対数補間の機能を有しています。
サージタンク
- 流入時、流出時の開口面積をそれぞれ与えることができます。
- 流入時の開口面積の値を小さくすることにより、ワンウェイサージタンクを模擬できます。
- タンク断面積を高さのテーブルで与えることができます。これにより断面積の変化するタンクの入力も可能です。
空気室(エアチャンバ)、アキュムレーター
- 空気の状態はポリトロープ変化を仮定しています。ポリトロープ指数を入力で与えることが可能です。
- 空気室モデルを用いて、配管内に空気溜りが生じた際の圧力上昇を評価することもできます。
テーパ管
人体の血流解析において狭窄をテーパ管により模擬することもできます。
パイプ
- 内径、肉厚、ヤング率、ポアソン比を用いて音速を評価します。
- 異径管接続、合流、分岐を取り扱うことができます。
液注分離計算機能
負圧により発生したボイドによる音速の低下を考慮するモデルとして、ARMモデルを採用しています。
機能一覧
項目 | 内容 | |
---|---|---|
解析対象 |
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基礎方程式 |
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数値解法 |
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初期状態設定機能 |
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液柱分離計算機能 |
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リーク(漏洩)モデル |
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流体機器 |
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最大入力可能数 | パイプ本数 | 500 |
パイプ内の分割数 | 30 | |
パイプ特性数 | 500 | |
パイプ接続点数 | 500 | |
分岐点数 | 100 | |
分岐点に接続するパイプ数 | 5 | |
バルブ数 | 20 | |
バルブ特性数 | 20 | |
バルブ特性の点数 | 20 | |
リザーバ数 | 20 | |
ポンプユニット数 | 5 | |
ユニット内のポンプ数 | 5 | |
ポンプ特性数 | 10 | |
アキュムレータ数 | 6 | |
サージタンク数 | 6 | |
空気室数 | 6 | |
付加容積数 | 12 | |
バネ質量要素数 | 10 | |
出力点数 | 100 | |
リーク数 | 20 | |
リーク特性数 | 20 | |
リーク特性の点数 | 20 | |
入力形式 | WINDOWS版 | インターフェイスを用いた表形式による入力 |
EWS版 | ヘッダ指定によるフリーフォーマット形式 | |
出力形式 | ヘッド、流量の時系列変化図ポンプ特性図パイプラインチャート図計算結果のリスト出力計算結果のCSV形式ファイル出力 | |
制限事項 | PC版では閉管路網が扱えないパイプとパイプの間には流体機器は1個のみ設置できる流体機器それぞれに設置できる数が限られている |
関連情報
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