
製品・サービスに対するLCA・CFP算定支援
背景
企業における環境への対応が進む中、取引先からの要請などもあり、商品開発における環境性能の位置づけが高くなってきています。
製品・サービスの環境性能を定量的に評価するライフサイクルアセスメント(LCA)の手法は、自社製品の環境性能の把握、環境価値の取引先へのアピールなどに用いるツールとして、現在、多くの事業者が取り組んでいます。
みずほリサーチ&テクノロジーズのサービスの特徴
—豊富な業務実績に裏打ちされたコンサルティング
みずほリサーチ&テクノロジーズでは、1990年代の我が国のLCA創成期より、官公庁業務、先進企業へのコンサルティングを通じて、LCA手法の研究開発や制度開発、多種多様な製品のLCA評価に取り組んできました。この豊富な知見と人材により、お客様のご要望に沿った支援をしています。
—LCA・CFP算定に関するワンストップサービス
お客様におけるLCA・CFP算定に関するお悩みは多様化しており、それぞれに適した方法で対処していく必要があります。みずほリサーチ&テクノロジーズでは、これまでにお客様から頂戴したご要望に基づく幅広なコンサルティングメニューをご用意しており、それらを必要に応じて組み合わせることで、お客様の多様な課題の解決に貢献することが可能です。
受注実績(例)
LCA・CFP算定に関するコンサルティングメニュー
- 算定代行サービス
- 算定支援サービス
- 国内外における各種算定ルール対応サービス
- 削減貢献量算定支援サービス
- 社内体制構築支援に関するサービス
- LCA・CFP算定ツール構築に関するサービス
- 製品環境評価ツール「LCA-Passport」
- 算定内容のレビューに関するサービス
- その他支援
算定代行サービス
概要
お客さまの製品・サービスに対して、LCAの計算をみずほリサーチ&テクノロジーズが実施し、その結果をご提供いたします。
お客様はその結果を①お客様からの要請への対応、②製品・サービスの環境競争力を活かした販売戦略を導くための指標、③自社内の製品開発の参照資料として活用できます。
特に、近年は各国においてLCA/CFPを政策等に活用する事例が増えつつあり、該当する企業においては各政策が採用している算定ルールの差異を理解した上でLCA/CFP算定を行う必要があります(各種ルール対応サービスについてはこちらもご参照ください)。
実施フロー
算定支援サービス
概要
貴社のLCA算定をみずほリサーチ&テクノロジーズが支援します(算定条件・算定方法・算定用データの収集について適宜ご教授します)。※算定に向けたフローは「算定代行サービス」と同様ですが、算定は貴社で行っていただきます。
特に、近年は各国においてLCA/CFPを政策等に活用する事例が増えつつあり、該当する企業においては各政策が採用している算定ルールの差異を理解した上でLCA/CFP算定を行う必要があります(各種ルール対応サービスについてはこちらもご参照ください)。
実施フロー
国内外における各種算定ルール対応サービス
概要
各国においてLCA/CFPが政策等に活用される事例・民間企業間でLCA/CFP情報を授受する事例が増えつつあり(例:欧州電池規則、Catena-X、CBAM;炭素国境調整措置、建築・建築材料)、該当するお客様においてLCA/CFP算定する重要性が増しています。他方、各政策や業界等によって採用している算定ルールが異なるため、ルールの違いを理解した上でLCA/CFP算定を行う必要があるところです。
それらの算定ルールに則ってLCA/CFPの算定を行う算定代行・算定支援を行います。下記はサービスの一例ですが、下記以外にもお客様のご要望に応じて多様な「算定ルール」への対応支援が可能です。
欧州電池規則に向けた電池カーボンフットプリントの算定支援サービス
欧州電池規則対応に必要なCFP実施に対する豊富な知見を活かし、関連サービスを展開中です。
- 電池規則におけるCFP算定ルール全般の解説
- 国際的なデータベース/データ様式の解説
- 上記に基づく算定代行/算定支援に関する支援 等
上記のサービスに関する特徴は下記の通りです。
- みずほリサーチ&テクノロジーズはCFP関連の豊富なコンサル実績があり、経験に基づく算定ルールの解釈から、企業に対する合理的かつ蓋然性の高い算定支援が可能。
- 社内体制構築・内部検証・管理/第三者検証に関する知見があり、欧州電池規則が求める第三者検証の受検の支援が可能。
- 上記を踏まえ、算定~検証までのワンストップの支援が可能。
みずほリサーチ&テクノロジーズでは経済産業省の委託業務を通じて国内における電池カーボンフットプリントの検討を支援し、2023年4月には「車載用蓄電池のカーボンフットプリント算定方法(案) ver1.0」が公開されました。
削減貢献量算定支援サービス
概要
製品・素材・サービス等の削減貢献量算定をみずほリサーチ&テクノロジーズが支援します。※算定は貴社で行っていただくことを基本としています。
支援は日本LCA学会、国際化学工業協会などが定めているガイドラインに準拠して実施します。
実施フロー
(参考)削減貢献量の算定に関する背景等
特に環境配慮型中間財のCO2排出量は、主に製造段階あるいは製品輸送までが評価対象となることが多く、たとえば最終製品での使用段階において中間財によるCO2削減効果が高くても、その削減量は中間財の評価とはなり難い状況です。このため、中間財のCO2削減努力は自社製造あるいは輸送時までの省エネ・省資源のみとなり、大幅な削減を見込むことが困難となります。また、中間財の生産量拡大は、企業全体の環境負荷量増につながる可能性もあります。
しかし、近年では、このような製品・技術についても、最終製品の普及・利活用段階におけるCO2削減効果の一部を中間財の削減貢献分と捉えて算定する手法について、国、業界団体、学術団体でガイドラインが作成されるなど、その評価の必要性が示されています。2018年からは企業の環境活動を評価する国際的な枠組みであるCDPの回答でも、その取り組みが採点されており、事業者の成長戦略を検討する上で、その貢献量の見える化の必要性が増してきています。
社内体制構築支援に関するサービス
概要
貴社内で多数の製品のLCA算定を持続的に実施していくための社内体制・システムの構築を一貫してご支援します。
主なご支援内容は下記の通りです(貴社と相談の上でご支援内容をカスタマイズいたします)。
- LCA算定に関する勉強会の実施(外部状況の解説、LCA算定概要の解説)
- 具体的な製品におけるLCA算定支援(算定支援コンサルティングサービスに相当)
- 社内算定用のインフラ整備支援(算定ガイドライン/マニュアル/DB等の作成・整備支援)
- 算定ソフトウェア・ツールの整備支援(算定ツールの構築支援についてはこちらもご参照ください)
- 算定運営管理システムの構築支援
- 社内算定要員向け研修の実施(勉強会を定期的に開催)
(参考)社内体制構築支援に関する背景等
GHG排出量の見える化に関し、自社内の多種多様な製品・サービスを、第三者に依頼することは、以下の2点から合理的ではありません。
-
①経済的な合理性:外部の第三者に評価を依頼する場合、多額の費用がかかる。
-
②自社内の理解:自社内で実施しないことで、社内における気候変動問題の理解を阻害する。
このような観点より、自社内のリソースでLCAを実施し、結果の活用を検討している事業者様も多くいらっしゃいます。他方、算定対象製品を拡充し、算定の妥当性を維持するには、環境担当部署に加えて、品質保証部署や生産に関わる事業部などの役割分担、算定やデータ収集する方の担当者の教育などが必要となります。LCAに関する社内実施体制(「マネジメントシステム」)を構築することが有効となります。このような社内実施体制の構築をご支援しています。
LCA・CFP算定ツール構築に関するサービス
概要
- 貴社のLCA・CFP算定目的に応じ、適切な算定ツールの構築を支援いたします。
- ExcelベースでのLCA・CFP算定ツール検討から(少数製品の算定を想定)、全製品のLCA・CFPを自動で算定できるシステムの開発までを支援いたします。
- 社内外情報から貴社のCFP算定に必要なデータを選定、抽出するなどデータ収集の仕組みを合理化します。
- 各種ISO・ガイドライン、PCRなどに準拠した上で、お客様の社内情報管理状況、独自の算定ルールなどを反映させた柔軟なツール構築が可能です。
- 算定目的を踏まえた可視化手法、各種ガイドライン報告形式・顧客要望に合わせたデータ出力・共有まで必要に応じてご支援いたします。
- その他、特に部品組立メーカーの設計担当者を対象とした簡易LCAツールのご提供も可能です。(製品環境評価ツール「LCA-Passport」の概要はこちらもご参照ください)
(参考)概念図
製品環境評価ツール「LCA-Passport」
概要
製品環境評価ツール「LCA-Passport」は、特に部品組立メーカーの設計担当者を対象としたMicrosoft Excel上で動作する簡易LCAツールであり、下記の主な特徴があります。
- 表計算ソフトExcelをインストールしていれば、新たなシステム環境を整備する必要なし
- 設計部署が最低限必要とする機能のみに特化
- 多くの組立メーカー等が使用している部品データベースのデータをそのまま使用できるように配慮した入力フォーマット
- LCA実施において報告が求められる詳細な前提条件などについては、みずほリサーチ&テクノロジーズがサポート(オプション)
- 設計部署はLCAに関する最低限の知識で対応が可能
LCA-Passportの「デモ版」をご希望の方は、右上の「お問い合わせ」ボタンから、必要事項をご記入のうえお問い合わせください。なお、デモ版の配信は、メーカー企業の方に限らせていただきます。何卒ご了承ください。
画面サンプル(入力/出力)
算定内容のレビューに関するサービス
概要
貴社で実施されたLCA算定について、国際規格等にも照らしながらその内容の確認を行います。
国際規格等に準拠していることが確認できれば、貴社の算定内容の妥当性を証明する旨の文言を、みずほリサーチ&テクノロジーズの名前を明示した上で、公開資料等に記載いただくことが可能です。
※算定時のコンサルティングは実施いたしません。
実施フロー
- ご契約後、お客さま自身が計算された結果を、算定方法を中心にみずほリサーチ&テクノロジーズの内部で確認いたします。
- 国際規格への遵守性を確認いたします。
- 対面で算定内容に対する意見交換のための会合を最大2回実施し、その結果をもって最終のレビューレポートを提示いたします。
- 確認及び意見交換の段階で、お客様が実施した算定の内容について修正すべき点があった場合は、修正に向けたアドバイザリを行います(ただし、新規のデータ提供※は含みません)
その他支援
お客様のご要望に応じて下記についてもご支援可能です。
- LCA/CFPに関するプライベートセミナー
- LCA/CFP算定実施者に向けた教育・研修(入門コース・応用コース)
- 削減目標の達成に向けたGHG排出量のシミュレーション
- サプライヤーデータ収集の支援(サプライヤーエンゲージメント;収集様式の作成・説明会支援)
- LCA算定結果・Scope3算定結果の活用方法の整理・ディスカッション
(CONTACT)

