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特定の商品・サービスに対するLCA・CO2排出量「見える化」の実施サービス 実施手順 ライフサイクル解釈

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ライフサイクルインベントリ分析及びライフサイクル影響評価を行った後、ISO14040シリーズでは、それらの結果に対する解釈を行うことを規定している。この作業では、算定・評価された結果をもとに、その結果の妥当性・精度を評価し、報告対象者へ何らかの提案を行う。そのため、解釈はライフサイクル影響評価を行わなかった場合にも、ライフサイクルインベントリ分析結果に対して行うことが要求される。
表5は、ISO14043に記されているライフサイクル解釈で行う作業である。

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解釈の作業項目 作業内容の概要
(1)LCA結果に基づく重要点の特定 主にライフサイクルインベントリ分析、ライフサイクル影響評価結果から得られる重要な点を特定する目的で、データを表やグラフを用いて整理する。この整理結果を用いて、ライフサイクル全体の結果に大きく影響を及ぼしているプロセスを検討するので、プロセスごとのデータがわかるような整理が望ましい。
(2)LCAの質の評価 データの質について評価を行うことで、結果の信頼性・透明性を高めることを目的としている。評価内容は、感度分析や不確実性分析を用いた完全性、感度、整合性の3種類のチェック(ISO14043)である。
(3)結論、推奨事項及び報告 結果から得られた結論や、結果に対する提案をまとめ、報告対象者へと報告する。また、
  • 実施前には予期していなかった情報
  • LCA実施の上で明らかになった内容
も同時に報告する。

表5:ライフサイクル解釈で行うべき作業内容

である。総合3段階レビューの場合は、調査範囲設定後とデータ収集後に、(1)~(3)に関する内容についてレビュ実施者とLCA実施者が相談・検討することになる。また、レビューに関しては(2)、(3)が何度か繰り返された後に、(4)、(5)となることもありえる。レビュー実施者が精査・確認を行う項目は、データの数値や設定項目、仮定の置き方、配分方法や影響評価手法の選択等についてである。

クリティカルレビューを行う第三者は、同じ組織内でも外部でもよく、これは実施目的に従って検討すべき項目である。一般には外部専門家によるクリティカルレビューの方がより信頼性は高いと見なされている。

図10:報告書作成イメージ

図10:報告書作成イメージ

  • *LCAの概要や、実際にLCAを実施するための手順については、「ISO14040シリーズ対応企業のためのLCAガイドブック)」をご参照ください。
    https://www.mizuho-ir.co.jp/publication/book/environment/newbooks.html

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