「金利のある世界」とは
いま、日本経済は歴史的な転換点を迎えています。長く続いたデフレからインフレへのシフトが進み、賃上げ率が約30年ぶりの高い伸びになるなど、物価や賃金を巡る環境が大きく変わりつつあります。こうした動きを受けて、日本銀行は10年以上に及んだ異次元緩和に終止符を打ち、金融政策の正常化にむけた第一歩を踏み出しました。
そこで、みずほリサーチ&テクノロジーズ調査部では、今後、段階的に金利が上昇していく経済状態を「金利のある世界」と名付け、そこで生じる様々な影響についてシミュレーションで分析を行いました。
「金利のある世界」で、日本銀行はどこまで政策金利を上げることができるか。預金金利や住宅ローン金利、企業への貸出金利にどの程度の影響があるか。消費者、企業業績、財政、金融機関に生じるメリット・デメリットは何か――。分析の結果、明らかになったのは、経済・金融の全般にわたって生じる大きな構造変化と、新たな世界へ適応するために必要な取組みの重要性です。
この特設ページでは、「金利のある世界」を巡る様々な情報を、動画やレポートで配信しています。ぜひご覧ください。
書籍紹介
動画紹介
みずほ経済フォーラム第2回「「金利のある世界」と財政の持続可能性」
後編:森信茂樹 東京財団政策研究所研究主幹との対談
みずほ経済フォーラム第1回「マイナス金利解除後の金融政策を考える」
後編:関根敏隆 一橋大学 国際・公共政策大学院教授との対談
レポート紹介
- 日本銀行の金融政策運営に関する3つのシナリオ─ 詳細版 ─ 2024年5月30日
- 日本銀行の金融政策運営に関する3つのシナリオ─ 要約版 ─ 2024年5月30日
- 金利1%上昇の企業利益インパクト─ サプライチェーンの構造も踏まえた金利影響試算 ─ 2024年4月25日
- 「金利のある世界」と財政─ 金利上昇で問われる財政の持続可能性 ─ 2024年4月4日
- 金利上昇は家計にとってプラスか─ 「金利のある世界」における家計への影響試算 ─ 2024年4月2日
- マイナス金利解除後の金融政策─ インフレ予想が左右する日銀の利上げペース ─ 2024年4月2日
- 変革を迫られる日本企業─ ヒト・モノ・カネの変化で生じるリスクとチャンス ─ 2024年3月27日
- 変革を迫られる日本企業〔要約版〕─ 金融政策が転換する時代のリスクとチャンス ─ 2024年3月27日
- 「金利のある世界」へ踏み出した日銀─ イールドカーブ・コントロールやマイナス金利政策を解除 ─ 2024年3月22日
- 「金利のある世界」で一変する企業の経営環境─ 固定費増加が促す、高付加価値経営への転換 ─ 2024年3月22日
- 「金利のある世界」は一様ではない─ 利上げ局面ごとの預金・貸出金利の考察 ─ 2023年12月25日
- 日本企業は金利上昇に耐えうるか─ 「金利のある世界」における企業利益への影響試算 ─ 2023年11月30日