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固体高分子形燃料電池シミュレーター P-Stack® 解析事例

P-Stackの解析事例

P-Stackの開発は、解析対象規模の拡大と現象の再現性向上とを2本の柱として進めてきました。解析対象規模の拡大として、実機サイズのセル・スタックに対する解析が実用的な時間で実行できるようになりました。また、現象の再現性向上としては、発電性能解析の精度向上に加え、発電以外の現象も取り扱うことができるようモデルを拡張しました。このページでは最新版のP-Stackによって可能になった大規模スタック解析の事例やカソードカーボン腐食等を取り扱った事例について紹介します。

図1

解析事例(1):実機セルの負荷変動解析
発電面積260cm2のセルを100~300枚積層したモデルスタック(1セル1冷却)の構造条件と作動条件がスタック性能に与える影響を解析しました。

図2

解析事例(2):実機セルの負荷変動解析
電解質膜の機械劣化の要因となる負荷変動時の乾湿変化の非定常挙動を解析するため、セルに負荷変動(低負荷t1→高負荷t2~t3→低負荷t4:5秒)を与えた計算を行いました。

図3

解析事例(3):実機セル・スタックの耐久性能予測
起動時における水素置換、アノード水素欠乏による触媒層カーボン腐食の抑制は燃料電池の耐久性向上に向けて重要な設計課題です。ここでは、短ピッチ化による起動時のカソードカーボン腐食の増大の要因について解析しました。

  • *「P-Stack」は、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社の登録商標です。

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