システムエンジニア

原田 麻衣

IT本部 ITインフラ事業部 第2部 第1チーム

原田 麻衣Mai Harada

2016年入社

学生時代は、電気、機械、物理など、理系分野を幅広く学んだ。就職活動で軸としたのは、「多くの人に影響を与えるモノづくりに携わりたい」というものだった。当社の企業説明会で、金融インフラのシステム開発は人々の生活を支える重要な役割を担うことを知り、志望動機が高まった。さらに〈みずほ〉のみならず、企業や公共関連のシステム開発も担っていることから、将来のキャリアの幅が広がることも魅力的だった。そして、自分に合うと感じた社風や雰囲気が入社の決め手に。

入社後のIT基礎研修に始まり、
ステップを踏みながら
知識やスキルを学ぶ。

ITインフラ事業部では、〈みずほ〉における事業の基幹を支えるインフラシステムの開発・保守を担っています。その中でも私が所属する部署では、イントラネットや情報系システムの基盤開発に携わっています。
私が現在の事業部に異動してきたのは入社3年目のこと。入社後、最初に配属された部署では、みずほ銀行における顧客や預金などの情報を管理するシステムの開発を担当しました。次の部署で携わることになったのは、〈みずほ〉における一大プロジェクトである新勘定系システム「MINORI」の開発。定期性口座開設などで利用される端末の打鍵テストを任されました。テストフェーズとはいえ、大規模な基幹システムの開発に関われたことは貴重な経験でした。こうして振り返ってみても、入社後のITスキル研修に始まり、ステップを踏んでシステムエンジニアとしての知識やスキルを学んできたように思います。
私は入社2年目に産休・育休を取得しているのですが、復帰とともに異動したのが現在の部署。再びフレッシュな気持ちになって、新しい開発に取り組んでいきました。

〈みずほ〉における
さまざまな業務を支える
大規模イントラネットの
開発に携わる。

現在は、主にイントラネットの開発・保守に携わっています。社内向けのイントラネットとはいえ、〈みずほ〉の約5万人の社員が利用する巨大システムのため分担が分かれており、私はメールやWeb会議などコミュニケーション機能に関わる領域のチームリーダーを任されています。
このイントラネットにおいて、私が要件定義からリリースまで初めて主担当として携わったプロジェクトがメール監査システムの開発でした。不正や不祥事といったトラブルを未然に防ぐために、社内外で日々やりとりされる大量のメールをチェックするシステムです。定められた監理者による適切な監査をサポートすることによって、インシデントから企業や社員を守ります。セキュリティに深く関わるシステムということもあり、専門的な知識やスキルが求められました。それらの壁を乗り越えて無事にリリースしたときには、安堵するとともに、自らの力で開発を成し遂げた達成感がありました。

オンプレミスから
クラウド環境へ。
新領域のプロジェクトに
リーダーとして挑んだ。

入社3年目に担当したパブリッククラウドを用いた監査システムの開発も印象に残るプロジェクトでした。それは担当システムで初めて、「Azure」上にシステムを構築するというプロジェクトでした。それまで私たちの部署で開発するシステムは、基本的にオンプレミスを基盤に構築していました。「Azure」とはMicrosoftが提供するクラウドサービスであり、運用コストの低減や拡張が容易といった特長があります。
私はこの開発領域のリーダーを任されたのですが、当時、私はもちろん、部署にとっても「Azure」は未知の領域。さらには、通常このようなシステム開発は外部の企業と連携して進めることが多いのですが、「Azure」に関わる知見を蓄積するためにあえて内製で行うことに。外部の研修などを受けながら自ら知識を蓄積するとともに、開発では設計からリリースまでの各ステップで有識者によるレビューを実施しました。まさに学びながら進んでいくようなプロジェクト。困難なことも多くありましたが、それを乗り越える度に知識とスキルが蓄積され、成長を実感することができたプロジェクトでした。

金融ならではの
高度なセキュリティを
実現しつつ、
柔軟かつ使い勝手のよい
クラウドシステムを
追求していく。

クラウド環境は多くのメリットを有しますが、金融系システムにおいて必ず考慮しなければならない課題があります。それはセキュリティの確保です。「Azure」のようなパブリッククラウドは、インターネットを介して多様なユーザーが利用します。そのような環境において、〈みずほ〉が定める高度な水準をいかに満たすか?アクセス制御やネットワーク制御、ログの監視など、セキュリティの高度化をテーマにさまざまな取り組みを進めてきました。
このような背景のもと、現在進行形で取り組んでいる開発が「Azure」上でのVDI(仮想デスクトップ環境)の構築です。VDIは、サーバー上に仮想のデスクトップ環境を構築し、ユーザーがリモートでアクセスするシステム。高度なセキュリティを確保しながら、柔軟で効率的な働き方を実現できます。現在、〈みずほ〉では一部オンプレミス環境でVDIを実装しており、それらのシステムをクラウド環境へ全面的に移行していくことがこれからの目標です。

1日のスケジュール

  • 8:40

    出社・メールチェック。

  • 9:00

    Microsoft定例会で、会議のファシリテート・Azureに対するQAの確認。

  • 10:00

    サイジング設計のための情報収集、メンバーへの調査指示。

  • 11:00

    みずほ銀行との定例会で、課題・照会に関して担当者へ報告。

  • 12:00

    昼食。

  • 13:00

    パートナー定例会で、作業進捗・課題対応状況を確認。

  • 15:00

    ユーザ利用環境を模倣した検証環境で打鍵の検証・確認。

  • 16:00

    システム要件定義書の上席説明。

  • 17:00

    本番作業のタイムチャート・手順書のレビュー。

  • 19:30

    退社。

先進的なスキルと
マネジメントの両方に精通した
プロジェクトマネージャーを
目指したい。

入社してちょうど10年が経ちますが、振り返ると、新しいことへのチャレンジの連続でした。困難な挑戦を通じて知識やスキルを学び、それらを次のプロジェクトへと活かし、一歩一歩成長してきたように思います。私たちが開発・保守しているイントラネットは、〈みずほ〉のさまざまな業務においてなくてはならない基盤です。約5万人というユーザーに日々利用されていること、そしてそれらの業務を通じて社会を支えていることに責任感とやりがいを感じています。
現在目標としているのは、クラウドの専門知識を兼ね備えたプロジェクトマネージャーに成長することです。スキルとマネジメントの両方に精通することで、よりよい意思決定を行い、メンバーたちの成長をサポートし、〈みずほ〉における業務の改善に貢献していきたいと考えています。

※所属部署は取材当時のものになります。