
システムエンジニア

IT本部 第2事業部 第4部 第1チーム
稲田 博仁Hiroto Inada
2018年入社
今後欠かすことのできない技術として、ITに将来性を感じた。なかでも金融システムは社会に不可欠のインフラであり、より影響力がある仕事に携わりたいと考え、メガバンク系のIT企業を志望。当社は金融のみならず、企業や官公庁向けにもシステムを提供していること、加えて〈みずほ〉全体として「銀・信・証」のつながりを強くしていく動きがあり、より幅広いキャリアを描けると考えて入社を決めた。
お客さまにもっとも近い存在であるATMシステム。
入社早々に、エンジニアとして
貴重な経験を積むことができた。
ITは、これからの社会や暮らしにおいてなくてはならない存在。そう考えたことが、この世界に飛び込んだ理由でした。そうはいっても、学生時代は文系の学部で学び、ITに関する知識が深いわけではありませんでした。正直言うと、入社前は少し不安も…。しかし、当社では充実した教育研修制度が用意されており、その心配もすぐに払拭されました。入社後、約6ヶ月に及ぶ研修でプログラミングをはじめとする基礎的な知識やスキルを学び、その後もOJTによる指導があり、およそ1年にわたってステップを踏んで習得することができました。
最初に携わったのは、ATMシステムの改善プロジェクトです。銀行のロビーばかりでなく、駅ナカや街角などいたる所で見かけるATMは、お客さまにとって身近な銀行システム。それだけに社会のニーズや技術の進歩に合わせて随時改善が行われています。操作画面のデザインや操作性、機能の追加など、使い勝手よく利用していただくための開発に取り組みました。お客さまにもっとも近いATMシステムに入社して早々に携われたことは、私にとって貴重な経験であり、やりがいを実感しました。

インターネットバンキングサービス
「みずほダイレクト」。
金融システムの最前線で、
大規模プロジェクトに携わる。
入社3年目に部署が変わり、現在までほぼ一貫して「みずほダイレクト」のプロジェクトに携わっています。みずほ銀行のインターネットバンキングサービスであり、利用者は数百万人にも達する大規模システムです。やはりこのシステムも、ATMと同じように、お客さまのニーズや技術の進歩に合わせて利便性の向上といった改善が求められています。そこで現在、大がかりなリニューアルプロジェクトが進行中です。
改善のわかりやすい例が、画面のデザインや操作性など、お客さまが直接触れるUI(ユーザー・インターフェース)でしょう。さらに今回のプロジェクトでは、UX(ユーザー・エクスペリエンス)にまで踏み込んだ開発に取り組んでいます。画面デザインを刷新するばかりでなく、そこに紐付く機能を深化させていく。そして、システムの利用を通じて便利さや快適さを体験していただき、お客さまの満足度をさらに高めていくことを目指しています。

壁を越える度に新しい知識や
スキルが蓄積する。
チャレンジしがいのある
プロジェクトの最中に立ち、
成長を実感。
先ほどお伝えした通り、「みずほダイレクト」のリニューアルプロジェクトは、画面の刷新ばかりでなく、従来からある各種機能の充実、チャットボット機能の導入など多岐にわたります。さらには、システムに関連するみずほ銀行における業務改善も重要なテーマ。そのため、みずほ銀行や外部ベンターをはじめ、さまざまなステーホルダーが関わることもこのプロジェクトの特徴です。
このような大規模プロジェクトを円滑に前進させていくことが、私が担う役割。全体の進捗や品質の管理を任されています。みずほ銀行の担当者と打ち合わせを重ねて課題を洗い出し、改善すべき要件を定義。外部パートナー会社と連携しながら、設計・実装・テストといった開発工程をマネジメントしています。大規模かつ多様なステークホルダーが関わるためプロジェクトは山あり谷ありで、これまで多くの課題に向き合い、クリアしてきました。その壁を越える度に自分なりの仕事の進め方やスキルが身につきました。若手のうちからチャレンジしがいのあるプロジェクトを経験でき、着実に成長している自分を実感しています。

システムの操作画面の向こうにいる
お客さまを意識し、
高品質なサービスを
実現していく。
2021年、新しい500円硬貨が発行されました。ちょうどこの時期、私はATMシステムのプロジェクトに携わっており、主担当として新500円硬貨への対応を任されました。新硬貨や新紙幣の発行は、金融系システムに関わるエンジニアにとって、なかなか経験できることのないイベント。実際にATMで新500円硬貨の引き出しが可能になった時のことは、今でも印象に残っています。自分たちが手がけたシステムが多くの人々に利用され、利便性や快適性の向上につながる。社会への影響力や責任の重さを改めて実感しました。
このときの実感が礎にあるのか、「みずほダイレクト」の画面の向こうにいるたくさんのお客さまを意識し、お客さま目線でシステムを考えていくことを重要視しています。そして、高品質なサービスを実現していくためには、社内ばかりでなく外部パートナー会社とも綿密なコミュニケーションをとり、寄り添い、モチベーションを高めていくことが欠かせません。システムリリース後も新しいプロジェクトが立ち上げります。新しいゴールを迎える度に、どのように成長した自分に出会えるのか、楽しみにしています。

1日のスケジュール
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8:40
出社。
課内朝会、メールチェック。 -
9:00
打ち合わせ。
社内担当内で各タスクの進捗報告レビュー。 -
10:00
設計書レビュー。システム仕様の調査・QA確認。
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11:00
打ち合わせ。
パートナー会社と各タスクの進捗および品質の確認。
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12:00
昼食。
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13:00
報告書の資料作成。
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16:00
打ち合わせ。
パートナー会社と各タスクの課題抽出および共有。 -
17:00
テストに向けた課題検討。
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18:30
退社(出社は週に3回程度)。

システムに関わる深い知見はもちろん、
メンバーたちを巻き込み、
動かしていく力を学んでいきたい。
入社5年目に、みずほ銀行に1年間出向し、銀行員として「みずほダイレクト」の新しい手続きやWebサービスの開発に携わりました。当然、エンジニアであったときと目の前の景色が大きく変わり、ユーザー視点に立った考え方などを学ぶことができました。その経験が現在のプロジェクトにも反映されていると思います。
数年にわたり大規模プロジェクトに携わってきて感じているのは、まわりの人たちを巻き込んでいく力がとても大切であるということです。そのためにも、システムに関する知識ばかりでなく、発信力やロジカルな考え方など、幅広い知識を学んでいこうと考えています。今、エンジニアとして改めて意識しているのは、お客さまが「当たり前」のように利用できるシステムを構築すること。〈みずほ〉が提供するサービスが特別なものでもなく、扱いづらいものでもなく、お客さまの日常に溶け込んだものであってほしいと思っています。また将来的には、幅広いキャリアにチャレンジできる制度を活用して、銀行システム開発業務を飛び出して様々な業務にも取り組んでみたいですね。
※所属部署は取材当時のものになります。