
コンサルタント

戦略・経営コンサルティング
小宮山 千尋Chihiro Komiyama
2020年入社
学生時代、海外のインターンシップに参加。その業務の一環として日本の大学教授やコンサルタントをアテンドした際、「若者の多様な視点と行動力がなければ、日本企業は生き残れない」と語っていたことに感銘を受けた。私のアイデアや行動で、社会や企業をより良い方向へ導いていきたいと思い、コンサルタントになることを志望。入社の決め手は、採用面接での印象。相手の言葉に耳を傾けて真意を汲み取ろうとする姿勢に、自分が目指したいコンサルタント像そのものだと感じた。
多様な業界の大企業を
お客さまに、
経営戦略を支援する
コンサルティングに取り組む。
入社以来ほぼ一貫して、大手企業向けの戦略コンサルティングに携わっています。所属する大企業戦略チームは、戦略コンサルティング部において、民間企業における経営課題の解決に取り組む部署。建設や運輸、化学、電機など幅広い業界の企業をお客さまに、中長期的な戦略の検討を行っています。事業環境や競合の調査では、〈みずほ〉の調査会社と連携し、綿密なリサーチに基づいたサポートを行い、高い評価を得ています。
こうしたコンサルティングを進めていく上で重要なポイントが、お客さまへの「示唆出し」です。情報やファクトをいくら精緻に調査・分析しても、それがお客さまへの示唆につながらなければ価値はありません。相手を知り、コンテキストを推察し、論点を押さえ、納得感のある「示唆」を出していくことが求められます。

みずほグループの仲間に協力を仰ぎ、
国内にいながら海外事業の
課題解決に取り組む。
現在、シニアコンサルタントとして、プロジェクトを主導しています。プロジェクトの核となる論点や仮説をプロジェクトマネージャーとともに検討し、そのうちいくつかの論点に焦点を当てて深掘りしていきます。さらに文献の調査や関係者へのヒアリングなどを重ねて情報を収集して分析。その内容をもとに、お客さまとの議論を深めていきます。
ある大手建設会社の案件では、東南アジアの国で進めている事業が停滞し、いかに打開を図るかがテーマとなりました。このような海外事業の案件では社内のエコノミストやみずほ銀行の駐在員に協力を仰ぎます。様々な手段を活用し対象地域のマクロ動向やその地域における業界構造、競合の動向等を分析することで、国内にいながら海外の課題解決に取り組みました。情報分析を踏まえて考え抜いた提案はお客さまに納得いただき、現在は新たな事業戦略のもと、事業の再構築が進められています。

お客さまから伝えられた
「〈みずほ〉に任せてよかった」の言葉。
期待に応えられた手応えと、
自らの成長を実感した。
入社3年目に携わった長期戦略策定プロジェクトが強く印象に残っています。お客さまである化学メーカーは、幅広く多様な分野に製品を供給していました。したがって事業環境も多様であり、メンバーで分担して調査を進行。私が任された業界の一つが半導体でした。半導体が今後も有望な市場であることは誰もが認めるところです。ポイントとなるのは、半導体を搭載したどのような製品が、どの時期に需要を伸ばすのか?いわば、半導体の未来予想図を描くことが求められました。量子コンピュータの拡大、5Gから6Gへという通信の進化、ウェアラブルなどの身近なデバイスの展開……。私は、多角的な視点に立って調査・分析を進めました。
なかでも私が着目したのはAIでした。2040年前後に「AIシンギュラリティ(AIが人類の知能を超える技術的特異点)」が起こり、半導体の需要が爆発的に拡大すると見込まれています。このプロジェクトでは、このような分析に加えて、お客さまへの提案から議論まで、コンサルティングの一連のプロセスを経験。プロジェクトが終わったときには「〈みずほ〉に任せてよかった」という言葉をいただきました。お客さまの期待に応えられた手応えとともに自身の成長を実感し、当社のコンサルタントとしての自信を得ることができました。

課題解決に取り組む熱意と、
全体最適の視点に立つ
冷静さのバランスを意識する。
仕事を通してやりがいを感じるのは、業界や業種、立場が異なるさまざまな人と出会い、その人たちから直接感謝の言葉をいただけること。当社のコンサルタントだからこそ実感できるお客さまとの信頼関係は、私にとってかけがえのないものです。また、チームメンバーとともに目標を達成し、お客さまから高い評価をいただくことで自己成長を実感し、仕事に対するモチベーションを高く保つことができていると感じています。
私が仕事に取り組む上で大切にしているのは、スピード感を持って課題解決に取り組む「熱意」と、全体最適の視点に立つ「冷静さ」のバランスです。プロジェクトにおいては、チーム全体の方向性を明確化し、メンバー一人ひとりの強みを活かせるように柔軟な判断を心がけています。また、個人の能力を引き出しつつも、チームとしての一体感と効率性を高めることで、より付加価値の高い成果を目指しています。チームメンバーのスキルアップをサポートすることも、シニアコンサルタントとしての大切な役割です。

1日のスケジュール
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9:00
出社。メールチェック。
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10:00
お客さまとの定期的ミーティング。
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12:00
昼食。
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13:00
プロジェクトメンバーで打ち合わせ。
お客さま報告に関し議論。
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15:00
資料作成。部下への資料のフィードバック。
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16:00
今後の受注案件に向けた検討、文献調査。
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18:30
退社後、ビジネススクールへ。

経営管理を体系的に習得するために、
業務の傍ら大学院で学ぶ。
自身の成長に加えて、
チームのレベルアップに
貢献したい。
私たちは、日本を代表する企業に対し、中長期的な視点から意思決定を支援しています。その仕事は、企業の利益に貢献するだけでなく、企業が社会の要請に応え、持続可能な成長を実現することにより、日本経済の活性化や社会の発展に寄与していると考えています。
私が感じている当社の強みは、多様な専門家が集まる組織と、長年培ってきたお客さま基盤です。私自身も、入社以来〈みずほ〉ならではのリソースを活用し、多様な業界のプロジェクトに参画することで専門性を高めてきました。さらに、最近ではMBAの取得を目指し、業務の傍ら大学院で学んでいます。自らの能力を高めることはもちろん、チーム全体のレベルアップにも貢献していきたいですね。今後もお客さまへの価値提供を重視したプロジェクトに挑戦することで、モチベーションを維持し続けていきたいと思います。
※所属部署は取材当時のものになります。