
システムエンジニア

先端技術研究部 技術企画チーム
松尾 優成Yusei Matsuo
2015年入社
学生時代は、コミュニケーションロボットの研究に取り組み、就職活動では実社会で人の役に立つ仕事を軸にした。当社を志望した理由は、社会への貢献を実感できる大きな仕事に携わるため。関わる分野は金融以外にも幅広く、その分だけ成長のチャンスがあると感じた。面接などで出会った社員たちはロジカルでありながらも親しみやすく、安心してキャリアを築ける環境があると感じたことも入社を後押しした。
戦略の策定から研究開発、開発者の支援まで、
〈みずほ〉のDX戦略を技術的な視点から推進していく。
〈みずほ〉のDX戦略を技術面から牽引するのが、私が所属する先端技術研究部のミッションです。AI・データ分析、ブロックチェーン・Web3.0、クラウド、モダンアプリケーションアーキテクチャ、サービスデザイン・UX、CI/CD、アジャイル開発、ゼロトラストなど多種多様な領域に取り組んでいます。具体的には、技術戦略の策定から、最新技術の実用化、実装レベルのナレッジ獲得、そして技術者の育成や難度の高いプロジェクトの支援まで一貫して担っています。さらに、情報発信やコミュニティ活動など、デジタルに関わる学習文化の醸成や技術者の交流を支援することも重要な役割の一つです。
その中で、私はクラウドのAWS(Amazon Web Services)を中心に活用し、ビジネス変化へ柔軟に対応できるDX基盤の構築を推進しています。また、各種情報発信やコミュニティ活動を通じて、学び続ける文化の醸成や技術者同士の交流・研鑽にも積極的に取り組んでいます。具体的には、〈みずほ〉横断のコミュニティであるERG(社員が主体となった自主的な活動)「コクリエ」の運営にも携わっています。私自身もWebマガジンなどでの執筆のほか、社内外のセミナーにも登壇するなど、積極的な情報発信に取り組んでいます。

クラウドの価値を最大化するため、
「クラウドネイティブ」の推進に取り組む。
私は入社後、勘定系システムの開発・保守に携わっていました。モダンな技術への強い関心から、3年目に現在の部署へ異動し、AWSを活用したシステム開発に携わることになりました。キャリアの転機となったのは、2019年に〈みずほ〉の仮想組織「CCoE(Cloud Center of Excellence)」への参画でした。CCoEは、クラウドに関する人材・知見・リソースを結集し、〈みずほ〉全体のクラウド戦略を推進する組織です。このときから私は、クラウドの利点を最大限に活用する「クラウドネイティブ」の推進に取り組んでいます。クラウドネイティブの実現により、インフラリソースの柔軟な拡張・縮小が可能となり、コストを抑えつつ、急激なアクセス増加への対応力も向上します。また、堅牢なセキュリティ基盤による安全性の確保も実現できます。さらに、開発者はサーバー管理などの煩雑な作業から解放され、革新的なサービスの開発に注力できるようになります。私の目標は、このクラウドネイティブの実践を通じて、エンジニアが創造的な仕事に集中できるプラットフォームを実現することです。

プロジェクトではなく、開発者の視点からアプローチする。
「プラットフォーム・エンジニアリング」の実践。
私は現在、社内向けAWS共通プラットフォームの開発・運用に携わっています。これは、近年注目を集める「プラットフォーム・エンジニアリング」の考え方に基づいて構築されており、開発者がビジネス価値の創造に集中できる環境の提供を目指しています。従来の開発では、インフラ構築や運用、各種ツールの利用には、開発者が中央統制部門への申請を必要とし、それに多くの時間を費やしていました。これに対し、私たちの構築したプラットフォームでは、開発者が必要とするリソースやサービスをセルフサービスで利用できる環境を実現。標準化されたツールとプロセスの提供により、開発チーム全体の生産性を長期的に向上させ、開発サイクルの迅速化を可能にしています。また、AWS Service Catalogを活用した自動ワークフローの構築など、先進的な技術の導入にも挑戦しています。試行錯誤を重ねながらも、開発者にとって快適で高品質なプラットフォームを提供できていることに、大きなやりがいを感じています。

私たちが取り組む技術革新のゴールは、
ビジネスの、課題を解決すること。
私たちが取り組む技術革新のゴールは、ビジネスの課題を解決することにあります。この原点に立ち返ると、「クラウドネイティブ」の推進や「プラットフォーム・エンジニアリング」の実践も、まさにそのための取り組みと言えます。私はこの理念に基づく開発に大きなやりがいを感じています。特に印象深いのは、CI/CDの導入でした。ビルドやテスト、環境へのデプロイまで、これまで手作業で行っていた煩雑な作業を自動化できたときは格別な達成感がありました。私たちのチームでは、このCI/CDパイプラインの活用により、人為的ミスを減らし、システムのリリースサイクルを短縮。結果として、開発スピードと品質の両方を向上させることができています。また、「アジャイル」の実践を通じて、チームメンバー全員が主体的に動きながら、共通の目標に向かって切磋琢磨できる環境も魅力的です。社外でのセミナー発表でこの取り組みを評価をいただいたときの喜びや、コミュニティでの交流から得られる新たな気づきは、私自身の成長の大きな原動力となっています。

1日のスケジュール
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8:30
子どもの保育園送迎。
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9:00
業務開始。チームの朝会、チャット・メールチェックなど。
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10:00
上司との1on1ミーティング。
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10:30
アカウント発行などシステム運用作業。
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12:00
昼食。
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13:00
システム開発作業。技術検証。
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16:00
チーム内のレビュー会。クラウドのアップデート検証。
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18:00
コミュニティ運営の打ち合わせ、社内雑務。
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19:30
業務終了。

組織と個人の成長を両立し、
社会インフラを支えるクラウド戦略のリーダーへ。
当社最大の魅力は、金融という社会インフラを支える使命感と、先進技術への積極的な挑戦が共存している点です。社員一人ひとりが持つロジカルな思考力を基盤に、お客さまと真摯にコミュニケーションを図りながら共に課題解決を目指す姿勢には、高いプロフェッショナリズムを感じます。
今後は、「プラットフォーム・エンジニアリング」の実践を通じて、開発者体験の向上と効率的な働き方の実現に貢献していきたいと考えています。また、〈みずほ〉におけるデジタル領域のナレッジ共有と組織間連携を促進することで、組織全体が成長できる基盤の強化に寄与していきたいと思います。個人としても「クラウドネイティブ」に関する知見を深め、実践的な経験を重ねることで、当社のクラウド戦略を牽引できるリーダーを目指していきます。
※所属部署は取材当時のものになります。